マーケット / 全般
オルタナ四半期レポート:2024年2月

不動産楽観論、インフラに見出す成長機会、好調なローン

2024年2月20日
1 min read

金融市場は興味深い局面を迎えています。2023年に上場株は反発し(その大半はマグニフィセント·セブン1のテック株によるものですが)、ウクライナでは戦争が続き、中東では新たな紛争が起きています。これと同時に、一部の企業は苦境に立たされ、銀行による融資基準の引き締めが継続しています。それでも、ほとんどの投資家は、政策当局がインフレを抑制し、米国経済の景気後退が回避されると考えているため、2024年の見通しは明るいと見ています。

本稿では、ブルックフィールドとオークツリーの投資専門家による洞察をご紹介します:

  • 不動産:2024年に入り、中央銀行が利下げに転じると予想される中、良好な需給ファンダメンタルズが恩恵をもたらすと考えられることから、楽観的に見ています。
  • インフラストラクチャー(インフラ):スーパーサイクルの追い風が継続しており、投資機会は引き続き潤沢です。バリュー投資家にとっては、多くの事業、特に大きな成長パイプラインを持つ事業をより魅力的な価格で取得する機会が提供され始めています。
  • クレジット:レバレッジド·ローンは歴史的な1年を終え、ベース金利は10年平均を上回って推移していることからも、魅力的なイールドから引き続き恩恵を受けると思われます。

オルタナ市場ダッシュボードでは、オルタナティブ投資市場に関する興味深いデータと市場·投資に関する洞察を掲載しています。注目すべき数字には以下が含まれます:

  • M&Aは大幅に減速したにもかかわらず、同資産クラスの打たれ強さを背景に、民間レンダーは従来の貸し手である銀行から市場シェアを奪取し続けています。ダイレクト·レンディングの利回りは11.76%と1年前から75bps上昇した点にも、この力強さが反映されています2
  • 不動産市場は回復の兆しを見せており、純利益の伸び(4.7%)は引き続き過去平均を上回っています3

最後に、オルタナティブ投資を知る上で有用と考えられる用語を紹介するとともに、産業·ロジスティクス不動産に対する需要増加の原動力となっている要因を解説します。本稿の投資テーマに関して、より詳細な検討を希望される場合には、ご自身のファイナンシャル·アドバイザーにご相談ください。
 

 

脚注

1.    マグニフィセント·セブンとは、アップル、アマゾン、アルファベット、エヌビディア、メタ、マイクロソフト、テスラを指す。
2.    出所:CDLI 3年物テイクアウト利回りを反映した米国ダイレクト·レンディングに関するクリフウォーター·レポート。
3.    出所:ファクトセット。FTSEグローバル·コア·インフラストラクチャー50/50インデックスの平均EV/EBITDA倍率を反映。この倍率は、企業価値(EV)を金利·税金·減価償却·償却前利益(EBITDA)で割ったもので、企業価値を判断するために使用される比率。

 

リスクに関する記述

不動産関連商品への投資は、不動産の物件価値、賃料、入居率に影響を及ぼす経済、法令、環境の要因から影響を受ける場合があります。インフラ企業は、その事業に悪影響を及ぼす可能性のある様々な要因(高金利、高レバレッジ、規制コスト、景気減速、余剰生産能力、競争激化、燃料不足、再エネ方針など)から影響を受ける場合があります。

オルタナティブ投資はしばしば投機的であり、高いリスクを伴います。投資家は、投資金額の全てまたは多額を失う可能性があります。

ハイイールド債には金利リスクが伴います。金利が上昇すると債券価格は下落します。一般的に、満期が長期になるほど金利リスクに対する感応度が高くなります。

利回りは経済状況に伴って変動します。利回りは、投資意思決定に際する検討事項のひとつにすぎません。

当資料に含まれる情報は、投資助言、取引意図もしくは保有銘柄の示唆または投資パフォーマンスの予測ではなく、そのように意図したものではありません。当資料に表示された見解および情報は、いつでも変更される場合があります。ブルックフィールドは、当該見解や情報を更新する責任を負いません。当該情報は信頼できる情報源から取得したものと見なされますが、ブルックフィールドは、その完全性または正確性を保証しません。

当資料で示された意見は、子会社および関連会社を含むブルックフィールドの現在の意見であり、予告なく変更される場合があります。子会社および関連会社を含むブルックフィールドは、当該情報の更新または顧客への変更の通知を行う責任を負いません。当資料に提示されたいかなる見通し、予測またはポートフォリオ保有比率も当資料に示された日付時点のものであり、予告なく変更される場合があります。過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを示唆するものではなく、投資の価値とそれら投資から得られるインカムは変動することがあります。

将来の見通しに関する記述

当資料は、米国連邦証券法令、具体的に米国1934年証券取引所法(その後の改正を含む)第21E条、そしてカナダ証券法令における意義の範囲内における将来の見通しに関する記述を含む情報やそれらに基づく情報が含まれています。将来の見通しに関する記述は、事業戦略や投資戦略もしくは戦略遂行のための措置、競争力、目標、事業の拡大および成長、計画、見込み、将来の成功への言及など、将来の行動、事象または動向に関して、過去の事実の記述以外のすべての記述を含みます。これらの記述は、過去または現在の事実に厳格に関連しないという事実によって特定することができます。

「予測」、「推定」、「期待」、「予想」、「想定」、「計画」、「考え」やその他の類似する用語は、これらの将来の見通しに関する記述を特定するために用いられます。将来の見通しに関する記述は、不正確な仮定や既知もしくは未知のリスクおよび不確実性によって影響を受ける可能性があります。そうした要素の多くは、将来の実際の結果や成果を決定する上で重要となります。そのため、いかなる将来の見通しに関する記述についても保証はありません。実際の結果や成果は大きく異なることがあります。これらの不確実性を踏まえ、これらの将来の見通しに関する記述に不当に依拠するべきではありません。

ブルックフィールド·コーポレーションとその関係会社(総称して「ブルックフィールド」)が設定するいかなる商品に適用される条件の概要の提供を目的としたものではありません。

情報および見解は予告なく変更される場合があります。当資料で提供される情報の一部は、ブルックフィールドの内部調査に基づいて作成されており、一定の情報はブルックフィールドによる様々な仮定に基づいており、いずれの仮定も正確とは限りません。ブルックフィールドは、当資料に含まれる情報(第三者から提供される情報を含む)の正確性または完全性を必ずしも検証しておらず(そして検証する義務を負わず)、いかなる情報についても検証されたものとしてブルックフィールドに依拠することはできません。

当資料で提供された情報は、当資料作成時点におけるブルックフィールドの視点および信念を反映しています。

インデックス·プロバイダーに関する重要事項

当資料内で引用されたインデックスは運用されておらず、投資家がインデックスに直接投資することはできません。インデックスのパフォーマンスは例示のみを目的として記載されており、いかなる投資のパフォーマンスも予測または表示するものではありません。当該比較に関連して、記載されたインデックスとブルックフィールドの戦略、コンポジットまたはファンドへの投資との間には、ボラティリティや規制上および法律上の制約の違いなど、重大な要因が存在する可能性があります。ブルックフィールドは、第三者のインデックス·スポンサーからインデックスに関するすべてのデータを取得しており、当該データは正確と考えていますが、その正確性に関していかなる表明も行うものではありません。インデックスは運用されておらず、投資家が直接購入することはできません。

ブルックフィールドは、当資料で参照されたインデックスを所有しておらず、その構築または日々の管理に関与していません。当資料に記載されたインデックスの情報は、お客様への情報提供のみを目的としており、ブルックフィールドの運用商品が同様の結果を達成すると暗示または予測するものではありません。当該情報は予告なく変更されることがあります。当資料で参照されたインデックスは、いかなる報酬、費用、販売手数料または税金も控除していません。インデックスに直接投資することはできません。インデックス·スポンサーは、インデックスおよび関連データの「現状のまま」での使用を許可しており、これに関していかなる保証も行わず、インデックスまたはインデックスに含まれる、関連する、もしくはそこから派生するデータの適合性や品質、正確性、適時性、完全性を保証せず、それらの使用に関連して一切の責任を負いません。インデックス·スポンサーは、直接的、間接的、特別、偶発的、懲罰的、結果的またはその他の損害(利益の損失を含む)について一切の責任を負いません。インデックス·スポンサーは、ブルックフィールドまたはそのいかなる運用商品やサービスの後援、是認または推奨も行うものではありません。別段の注記がない限り、すべてのインデックスはトータルリターン·インデックスです。