学ぶ / 不動産
調整局面にある不動産市場:必要なのは、忍耐強くアクティブな運用

資本コストと金利の上昇を背景に、商業用不動産価格はここ最近下落しています。10月終盤に高値をつけた米国10年物国債の利回りはその後低下を見せており、これに伴って不動産価格の下落ペースも緩やかになっているとはいえ、今年は不動産投資を全面的に手控えるべきなのか、懸念する投資家も一部見受けられます。

2023年3月6日
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当社では、これは誤った判断になりかねないと考えます。なぜなら、雇用市場が堅調かつデモグラフィック(人口統計学)面で優れた優良なロケーションにある非上場不動産へのエクイティ投資と、固定と変動金利両方のシニア債を組み合わせたデット投資を組み合わせてアクティブに運用する不動産投資は、インカムや分散効果、インフレに対するプロテクションという恩恵の提供を通じて、投資家ポートフォリオの最適化に役立つからです。

図表1で示した通り、不動産は多様な金利環境を通して魅力的な長期リターンを生み出しており、足元の局面では不動産への長期投資に適した機会が提供されていることを示唆しています。新たな金融環境を受けて、一部の商業用不動産価格には調整が入っていますが、賃貸住宅など一部のセクターにおいては、その長期的なファンダメンタルズからは息の長い力強さが確認されています。

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